ペルーにて2019/10撮影。
Olympus E-M1 MarkII, LUMIX GF9
■撮影後記
2019年9月末からかねて予定していた南米旅行を実行しました。
主な観光地はリマ、ナスカ地上絵、クスコ、マチュピチュ、イグアスの滝です。その中からインカ関係ということでクスコとマチュピチュの撮影結果をまとめてみました。
かつてクスコはインカ帝国の首都でした。現在でもペルー有数の都市ですが、高台から眺めると街全体の色調が統一されていて美しい町並みが広がっていました。街の中心にはアルマス広場があり、クスコ大聖堂(no.5)とラ・コンパニア・デ・ヘスス教会(no.6)が聳えています。首都のリマはほとんどどんよりした曇りがちの天気ですが、ここは晴れの日も多いようで日本人には気持ちよく感じます。
クスコはインカ時代の石垣の上にスペイン人が街を築きました。石垣の精緻さはインカの方がずっと上です。通りを歩くとそのあたりが実感できる箇所がいくつかありました。
クスコからはバスと鉄道を乗り継いでマチュピチュ村に行きます。村からはシャトルバスでマチュピチュ遺跡まで楽に行けます。多分昔はインカ道を歩いて登ったのでしょうが、今は様変わりしていました。
マチュピチュ遺跡は見ごたえがあります。
入り口を入って少し歩くといきなりno.16の風景が眼前に広がるのはちょっとした感動です。日本から遠路はるばるやってきた甲斐があるというものです。
現地のガイドに案内されて一通り遺跡内を巡りましたが、最初の風景の感動が一番でした。
マチュピチュはほぼ貴族のみが住んでおり、王族の別荘的な施設だったそうです。加えて冬至や夏至を知る施設や太陽神の神殿があることから宗教的意味合いもあったのでしょう。また石切り場跡も残っており、鉄を持たなかったので石で石を切っていたそうです。
マチュピチュは標高2400m、亜熱帯の気候だそうで、熱帯植物やハチドリなども見かけました。またno.22や26で見られるようにウサギやリャマも暮らしていました。no.27はホオジロに似ています。チョウゲンボウも見ました。遺跡は山に囲まれた絶壁に築かれているので天気は変わりやすく、訪問時も雨が降ったり、霧が出たりしました。霧で一時は真っ白になってしまいましたが、それも幻想的で良かったです。
遺跡には石切り場もありました。いずれにしろこのような深い山の中に壮大で気高ささえ感じる街を作ったインカ人について訪問者それぞれが思いを馳せるのではないでしょうか?