福井県永平寺町永平寺にて2020/7/31撮影。
Olympus E-M1 MarkII, LUMIX GF9
■撮影後記
かねて比叡山延暦寺と永平寺は行ってみたいと思っていました。
今回北陸旅行に行く辺り当然のごとく予定に組み入れてみました。
永平寺は曹洞宗の大本山ということで長い参道があるのかと思いきや、道路に沿って吉祥閣という大きな建物が立っていました。その吉祥閣を通って境内を見学するわけですが、参観料を払うと写真付きの20ページ弱のパンフレットを貰うのですが、このパンフレットがなかなか良くできていました。
道元は非常に地位の高い公家の生まれたとも言われていますが、幼くして両親をなくしため仏門に入りました。はじめ延暦寺、のちに栄西の高弟明全に学び、24歳で入宋し帰国後座禅の教えを広めることに尽力しました。
永平寺は道元が波多野義重に請われて開いた寺です。古い建物があるのかと思っていましたが、七堂伽藍で最も古い山門(No.11, 26)は1749年の建立だそうです。山門には東西に四天王像が安置されています。西側には左に増長天、右に広目天が置かれていますが、さすがに立派な像です(No.8)。
七堂伽藍の他の建物はパンフレットによると僧堂(1902)、仏殿(1902)、大庫院(1930)などここ100年ちょっとの間に建てられたもののようです。それでもどれも重厚な伽藍建築でした。
七堂伽藍の間は長い廊下で結ばれているのですが、一番奥に道元を祀る承陽殿があり、その扉のすぐ前まで行くことができます。この距離の近さは禅宗寺院独特かな、とも思います。
今回比較的ゆっくり見学することができましたが、非常に山深い中にあり、修行僧も多く見かけ、800年後の現在も道元の教えが息づいていることを多少ながらも感じられたのは良かったです。